とりあえず新作キットを組んでみる#80 エントリー・グレード「RX-78-2 ガンダム(ライトパッケージVer.)」
エントリー・グレードの「RX-78-2 ガンダム(ライトパッケージVer.)」を素組みしてみました。
ビームライフルやシールドといった装備類が付属していないものの、500円程度の低価格でこの内容は素晴しいと思います。
エントリー・グレードというだけあって初めてプラモデルに触れる人向けのアイテムだと思いますが、塗装の練習用などにも使用できるのではないかなと思います。
構造としては「30MM」シリーズのそれに近く、パーツ点数も少ないので短時間で組むことができます。
パーツによる色分けも優秀でシールは付属しません。写真では一切、塗装はしておらず、成形色でほぼイメージ通りの色分けができています。腰のVマークやカメラアイもパーツによる色分けです。パーツ分割が優秀なため、マスキングなどをしなくても細かい塗り分けが可能であると思います。
パーツの構成も優秀で合わせ目が目立つのは脚の脛部分くらいではないかと思います。
ゲートはタッチゲートが採用されており、ランナーから切り離してそのまま組んでも目立ちにくいとは思いますが、タッチゲートは本体側が抉れる可能性も高く、逆に綺麗に消そうとすると曲者なんですよね。
可動に関しては全体的に優秀だと思いますが、気になるのは股関節部分と足首ですかね。ここはやや可動が制限されるように思います。また、肩関節は前後のスイングが無くボールジョイントなのでポーズをつけるにはちょっと窮屈そうです。
胴体部分に関しては可動箇所が多く設定されているのは良いのですが、やや隙間が目立つかな?という印象です。
パーツ構成がHGのそれと異なるため、ミキシングは厳しいのではないかと思います。また、パーツ拡張についてもバックパックの接続部分と前腕に3mm軸穴が開いているくらいなので厳しいかもしれません。
いろんな面を考えると不満なところもあるかもしれませんが、このキットの旨味はなんといっても組み立ての簡単さと価格の安さ、価格以上の組み立て後の仕上がりにあると思います。ガンプラの新たな道を切り拓いたキットと言えるでしょう。